必要だから着せる。
だから、自分で縫う。
紫外線も、寒さも、サイズも。
犬目線での服を考えているうちに作り始めていた。
こてぶんママ
こてつと文太、2頭のボストンテリアと暮らす、こてぶんママ。犬たちに合う服を、自分の手で仕立てています。
At the Heart
「犬に服なんて必要?」
と聞かれたら。
「犬に服なんて必要?」と聞かれたら、迷わず「必要なんです」と答えます。ファッションという側面もありますが、こてつと文太にとって服はそれだけではありません。夏は紫外線や虫から皮膚を守る防護服であり、冬は寒さをしのぐためのもの。そこに、飼い主のちょっとした好みが加わって、いまのスタイルができあがっています。
最初の一歩は、
見よう見まねだった。
服づくりを意識したのは、かなり昔のことでした。10年以上前、実家で飼っていた犬のために、見よう見まねで数着作ったのが最初の一歩です。本格的な洋裁の知識はほぼゼロで、ミシンは家庭科で習った程度。当時は「何とか形になった」というレベルでした。
うまくいかないたび、
ちゃんと作りたくなった。
いまの愛犬たちを迎えてから、「市販品だとサイズが合わない」「男のコ向けの可愛い服が少ない」という悩みに直面しました。そこで「また自分で作ってみよう」と再開したのですが、昔の感覚だけではうまくいかないことばかり。袖を左右逆に付けたり、生地を裏表にしたり。失敗するたび「もっとちゃんと作りたい」という気持ちが強くなり、思い切って講座で基礎から学び直すことにしました。
完璧さより、
犬の快適さ。
プロになりたいわけではありません。せっかく作るなら、愛犬がもっと快適に過ごせる工夫を知りたかったのです。いま大切にしているのは、「完璧に作ること」よりも、犬がストレスを感じない丁寧な仕上がり。着脱のとき爪が引っかからないよう糸処理を念入りにしたり、縫い代がごろつかないように工夫したり。飼い主だから気づける、そんな細やかな配慮こそ、ハンドメイドの一番の良さだと感じています。
いつか届く、
とっておきの一着に。
最近では、作った服をいつか誰かの愛犬にも届けられたら、と販売に向けた夢もふくらんでいます。私の作った服が、誰かの愛犬にとっての「とっておきの一着」になれたら嬉しい。そんな小さな将来の夢を抱きながら、こてつと文太とのお揃い服で出かけるいまの日常を、これからも大切にしていきたいと思っています。
INSIGHT
ともに生き、ともに育っていく
7 DAYS OF MAKING
一着ができるまでの、7日間。
デザインを考えるところから、愛犬の試着まで。手作りの犬服が完成するまでの工程をご紹介します。
-
01
デザイン決定
作りたいデザインを決め、首周り・胴回り・着丈を採寸する。
-
02
生地選び
デザインに合わせて生地を選び、リブや糸、バイアステープを揃える。
-
03
水通し
生地を洗濯・乾燥させ、アイロンをかけて完成後の縮みを防ぐ。
-
04
型紙修正
選んだ生地の特性に合わせて、型紙を調整する。
-
05
裁断
生地に型紙を配置し、縫い代を取りながら丁寧に裁断する。
-
06
縫製
肩や脇、首元、袖口などを順番に縫い合わせ、糸始末とアイロンで仕上げる。
-
07
試着・完成
愛犬に試着させ、着脱のしやすさや着心地、手足の動きを確認して完成。
EDITOR'S NOTE
犬の服を選ぶとき、私たちは何を基準にしているのでしょうか。デザインや可愛らしさだけでなく、その一着が犬にとってどんな意味を持つのか。こてぶんママの服づくりから見えてくるのは、日々の暮らしの中で犬をよく観察し、小さな違和感を見過ごさない姿勢です。飼い主としての気づきを、一着の服へと形にしていく。その積み重ねに、犬のためのものづくりの本質があるように思います。