手作りの犬の服

必要だから着せる。
だから、自分で縫う。

紫外線も、寒さも、サイズも。
犬目線での服を考えているうちに作り始めていた。

こてぶんママ

こてつ(ボストンテリア) オス 9才
文太(ボストンテリア) オス 3才

こてつと文太、2頭のボストンテリアと暮らす、こてぶんママ。犬たちに合う服を、自分の手で仕立てています。

At the Heart

「犬に服なんて必要?」
と聞かれたら。

「犬に服なんて必要?」と聞かれたら、迷わず「必要なんです」と答えます。ファッションという側面もありますが、こてつと文太にとって服はそれだけではありません。夏は紫外線や虫から皮膚を守る防護服であり、冬は寒さをしのぐためのもの。そこに、飼い主のちょっとした好みが加わって、いまのスタイルができあがっています。

最初の一歩は、
見よう見まねだった。

服づくりを意識したのは、かなり昔のことでした。10年以上前、実家で飼っていた犬のために、見よう見まねで数着作ったのが最初の一歩です。本格的な洋裁の知識はほぼゼロで、ミシンは家庭科で習った程度。当時は「何とか形になった」というレベルでした。

服を着たこてつ
服づくりのミシンと道具

うまくいかないたび、
ちゃんと作りたくなった。

いまの愛犬たちを迎えてから、「市販品だとサイズが合わない」「男のコ向けの可愛い服が少ない」という悩みに直面しました。そこで「また自分で作ってみよう」と再開したのですが、昔の感覚だけではうまくいかないことばかり。袖を左右逆に付けたり、生地を裏表にしたり。失敗するたび「もっとちゃんと作りたい」という気持ちが強くなり、思い切って講座で基礎から学び直すことにしました。

完璧さより、
犬の快適さ。

プロになりたいわけではありません。せっかく作るなら、愛犬がもっと快適に過ごせる工夫を知りたかったのです。いま大切にしているのは、「完璧に作ること」よりも、犬がストレスを感じない丁寧な仕上がり。着脱のとき爪が引っかからないよう糸処理を念入りにしたり、縫い代がごろつかないように工夫したり。飼い主だから気づける、そんな細やかな配慮こそ、ハンドメイドの一番の良さだと感じています。

お揃いの服を着たこてつと文太
手作りの服を着て過ごす日常

いつか届く、
とっておきの一着に。

最近では、作った服をいつか誰かの愛犬にも届けられたら、と販売に向けた夢もふくらんでいます。私の作った服が、誰かの愛犬にとっての「とっておきの一着」になれたら嬉しい。そんな小さな将来の夢を抱きながら、こてつと文太とのお揃い服で出かけるいまの日常を、これからも大切にしていきたいと思っています。

INSIGHT

ともに生き、ともに育っていく

7 DAYS OF MAKING

一着ができるまでの、7日間。

デザインを考えるところから、愛犬の試着まで。手作りの犬服が完成するまでの工程をご紹介します。

  1. 01

    デザイン決定

    作りたいデザインを決め、首周り・胴回り・着丈を採寸する。

  2. 02

    生地選び

    デザインに合わせて生地を選び、リブや糸、バイアステープを揃える。

  3. 03

    水通し

    生地を洗濯・乾燥させ、アイロンをかけて完成後の縮みを防ぐ。

  4. 04

    型紙修正

    選んだ生地の特性に合わせて、型紙を調整する。

  5. 05

    裁断

    生地に型紙を配置し、縫い代を取りながら丁寧に裁断する。

  6. 06

    縫製

    肩や脇、首元、袖口などを順番に縫い合わせ、糸始末とアイロンで仕上げる。

  7. 07

    試着・完成

    愛犬に試着させ、着脱のしやすさや着心地、手足の動きを確認して完成。

EDITOR'S NOTE

犬の服を選ぶとき、私たちは何を基準にしているのでしょうか。デザインや可愛らしさだけでなく、その一着が犬にとってどんな意味を持つのか。こてぶんママの服づくりから見えてくるのは、日々の暮らしの中で犬をよく観察し、小さな違和感を見過ごさない姿勢です。飼い主としての気づきを、一着の服へと形にしていく。その積み重ねに、犬のためのものづくりの本質があるように思います。

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