our hearts

弱さを受け入れた瞬間から人は強くなれる

　子どもを授かった日の喜び。 仕事復帰後に押し寄せた不安。 思うように進めず、焦りに胸が潰れそうになった日々——。 振り返れば、そのすべてが今の私をつくった大切な時間でした。 両立できずに涙した夜もありました。 それでも支えてくれたのは、 子どもたちの存在と、職場の仲間のあたたかさ、 そして、何も言わず私を支えてくれる夫でした。 私は数字も機械も弱く、料理も得意とは言えない。 理解が追いつかず落ち込むこともある。 そんな“至らない部分”を、夫は文句ひとつ言わず自然に補ってくれた。 その穏やかな優しさに、私は何度も救われました。 そのとき気づいたのです。

支えてくれる存在は、当たり前じゃない。 感謝すべき「特別」なんだ、と。 そして子どもたちが教えてくれました。 弱さを恥じない勇気こそ、人を強くする ということを。

弱さを隠すことはできても、 弱さを抱えたまま進むには、もっと大きな覚悟が必要です。 私は完璧な母でも社会人でもありません。 それでも、迷っても揺れても、前へ進もうとする姿を 子どもたちに見せたいと思っています。 家族と仲間への感謝を胸に、 これからも一歩ずつ歩いていきます。 人生はまだ途中。 けれど、その“途中”こそが、確かな成長の証なのだと 今は静かに実感しています。