history

〜 今、心から思うこと 〜

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〜 今、心から思うこと 〜

my heart

最愛の存在を失った、
あの苦しみの日々

 最愛の愛犬が脳腫瘍と診断された瞬間、 世界の色が変わったように感じました。 余命は長くないと告げられたにもかかわらず、 私はただ一つの思いで胸がいっぱいになりました。 ——「最後の瞬間まで、絶対にそばにいる。」 その日から、私の日常は“介護の日々”へと変わりました。 愛犬の体調は日によって大きく変動し、 昨日できたことが今日はできない。 今日できたことが明日には叶わない。 そんな現実に、毎日心が揺さぶられていました。 時にはケアが苦痛を伴ってしまうこともありました。 最善を尽くしているつもりでも、 「この選択は、本当にこの子のためになっているのか?」 「私は今、この子を苦しめていないだろうか…」 そんな不安が何度も心を締めつけました。 お世話自体が苦しいのではありません。 自分の選択が正しいのか確信できないまま “最善を尽くさなければならない現実” が、 私を誰よりも苦しめていたのです。 祈りながら、願いながら、葛藤しながら。 そんな毎日を、愛犬と共に積み重ねていました。

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最愛の存在を失った、
あの苦しみの日々

 最愛の愛犬が脳腫瘍と診断された瞬間、 世界の色が変わったように感じました。 余命は長くないと告げられたにもかかわらず、 私はただ一つの思いで胸がいっぱいになりました。 ——「最後の瞬間まで、絶対にそばにいる。」 その日から、私の日常は“介護の日々”へと変わりました。 愛犬の体調は日によって大きく変動し、 昨日できたことが今日はできない。 今日できたことが明日には叶わない。 そんな現実に、毎日心が揺さぶられていました。 時にはケアが苦痛を伴ってしまうこともありました。 最善を尽くしているつもりでも、 「この選択は、本当にこの子のためになっているのか?」 「私は今、この子を苦しめていないだろうか…」 そんな不安が何度も心を締めつけました。 お世話自体が苦しいのではありません。 自分の選択が正しいのか確信できないまま “最善を尽くさなければならない現実” が、 私を誰よりも苦しめていたのです。 祈りながら、願いながら、葛藤しながら。 そんな毎日を、愛犬と共に積み重ねていました。

楓

楓

人生で最も大きな後悔

 獣医師の先生、病院の看護師さん、 そして周りのたくさんの方々の支えのおかげで、 愛犬は当初の宣告よりずっと長く、私と一緒に生きてくれました。 けれど—— 私は、愛犬の「最期」を見送ることができませんでした。 毎日ずっと見守り続けてきたのに、 その日に限って、たった30分だけ目を閉じてしまったのです。 眠らないように気を張り、 どれだけつらくても寄り添い続けてきたのに、 そのたった30分が、私のすべてを奪うように感じられました。 目を覚まして急いで駆け寄ったとき、 愛犬は静かに、穏やかに息を引き取っていました。 「どうして今日だけ眠ってしまったのか」 「あと少しだけ目が覚めていれば…」 自分を責める言葉ばかりが心の中で反響し、 その後も長い間、深い後悔の底から抜け出せませんでした。 最善を尽くしたはずなのに、 心のどこかで “最期を看取れなかった自分” を許せなかったのです。

人生で最も大きな後悔

 獣医師の先生、病院の看護師さん、 そして周りのたくさんの方々の支えのおかげで、 愛犬は当初の宣告よりずっと長く、私と一緒に生きてくれました。 けれど—— 私は、愛犬の「最期」を見送ることができませんでした。 毎日ずっと見守り続けてきたのに、 その日に限って、たった30分だけ目を閉じてしまったのです。 眠らないように気を張り、 どれだけつらくても寄り添い続けてきたのに、 そのたった30分が、私のすべてを奪うように感じられました。 目を覚まして急いで駆け寄ったとき、 愛犬は静かに、穏やかに息を引き取っていました。 「どうして今日だけ眠ってしまったのか」 「あと少しだけ目が覚めていれば…」 自分を責める言葉ばかりが心の中で反響し、 その後も長い間、深い後悔の底から抜け出せませんでした。 最善を尽くしたはずなのに、 心のどこかで “最期を看取れなかった自分” を許せなかったのです。

アニマルヘルスケアサポート楓
アニマルヘルスケアサポート楓
アニマルヘルスケアサポート楓
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諦めなかった理由と、
失敗が教えてくれたこと

 それでも私がこの仕事を続けているのは、 あの日々の経験が、 「誰かの役に立つ力に変えられる」と信じられるようになったからです。 病院で働いていた時、 飼い主さんからこんな言葉をよく聞きました。 「苦しんでいるのに、何もしてあげられなかった。」 その言葉を聞くたびに胸が痛みました。 でも私は知っています。 ——飼い主さんにしかできないことが、必ずあるということ。 ——その“ひとつ”が動物たちをどれだけ安心させるかということ。 それは、私が愛犬との日々で一番強く実感したことでした。 さらに、私が長い間苦しみから抜け出せなかった一番の理由は、 「誰にも苦しさを話せなかった」ことでした。 お客様にも、家族にも、友人にも、 悲しんでいる姿を見せまいと、ずっと平気なふりを続けていました。 けれど、その“強がり”が心を孤立させ、 さらに深い悲しみへと自分を追い込んでしまっていたのです。 その状況を変えてくれたのは、 愛犬を診てくれていた病院のスタッフであり、 長年の友人でもある人でした。 初めて自分の苦しみを言葉にした私の話を、 友人は黙って、ただ優しく聞いてくれました。 そして、最後にこう言ってくれたのです。 「あなたがこれだけ尽くしたんだから、  たとえ最期を看取れなくても、  きっと苦しまずに旅立てたはずだよ。」 その言葉を聞いた瞬間、 張り詰めていたものがフッとほどけ、 初めて胸の奥に光が差し込んだような気がしました。 悲しみを言葉にすることで、 私はやっと前に進めるようになったのです。

諦めなかった理由と、
失敗が教えてくれたこと

 それでも私がこの仕事を続けているのは、 あの日々の経験が、 「誰かの役に立つ力に変えられる」と信じられるようになったからです。 病院で働いていた時、 飼い主さんからこんな言葉をよく聞きました。 「苦しんでいるのに、何もしてあげられなかった。」 その言葉を聞くたびに胸が痛みました。 でも私は知っています。 ——飼い主さんにしかできないことが、必ずあるということ。 ——その“ひとつ”が動物たちをどれだけ安心させるかということ。 それは、私が愛犬との日々で一番強く実感したことでした。 さらに、私が長い間苦しみから抜け出せなかった一番の理由は、 「誰にも苦しさを話せなかった」ことでした。 お客様にも、家族にも、友人にも、 悲しんでいる姿を見せまいと、ずっと平気なふりを続けていました。 けれど、その“強がり”が心を孤立させ、 さらに深い悲しみへと自分を追い込んでしまっていたのです。 その状況を変えてくれたのは、 愛犬を診てくれていた病院のスタッフであり、 長年の友人でもある人でした。 初めて自分の苦しみを言葉にした私の話を、 友人は黙って、ただ優しく聞いてくれました。 そして、最後にこう言ってくれたのです。 「あなたがこれだけ尽くしたんだから、  たとえ最期を看取れなくても、  きっと苦しまずに旅立てたはずだよ。」 その言葉を聞いた瞬間、 張り詰めていたものがフッとほどけ、 初めて胸の奥に光が差し込んだような気がしました。 悲しみを言葉にすることで、 私はやっと前に進めるようになったのです。

私が大切にしていること

 どれだけ愛情を注いでも、 どうしても回復できない命があります。 どれだけ寄り添っていても、 避けられない別れがやってきます。 それでも私は思うのです。 飼い主さんが「何もしてあげられなかった」ではなく、 「これだけはしてあげられた」と ひとつでも言えることがあるなら、 動物たちは間違いなく幸せだと。 だからこそ私は、 アニマルヘルスケアサポート楓を “飼い主さんができることを増やせる場所” にしたい。 動物たちが最後まで穏やかに過ごせるよう、 安心できる飼い主さんの手で、 安心できる環境で、 その子らしい時間を積み重ねられるように。 あの日の葛藤も、後悔も、涙も—— すべてが今の私を動かし続ける原動力であり、 これから出会う動物たちと飼い主さんの “未来への灯り” になると信じています。 私はこれからも、 ひとつの命、ひとつの想いに真摯に向き合いながら、 歩みを止めず、この仕事を続けていきます。

私が大切にしていること

 どれだけ愛情を注いでも、 どうしても回復できない命があります。 どれだけ寄り添っていても、 避けられない別れがやってきます。 それでも私は思うのです。 飼い主さんが「何もしてあげられなかった」ではなく、 「これだけはしてあげられた」と ひとつでも言えることがあるなら、 動物たちは間違いなく幸せだと。 だからこそ私は、 アニマルヘルスケアサポート楓を “飼い主さんができることを増やせる場所” にしたい。 動物たちが最後まで穏やかに過ごせるよう、 安心できる飼い主さんの手で、 安心できる環境で、 その子らしい時間を積み重ねられるように。 あの日の葛藤も、後悔も、涙も—— すべてが今の私を動かし続ける原動力であり、 これから出会う動物たちと飼い主さんの “未来への灯り” になると信じています。 私はこれからも、 ひとつの命、ひとつの想いに真摯に向き合いながら、 歩みを止めず、この仕事を続けていきます。

アニマルヘルスケアサポート楓

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our hearts

小さな変化に

 私が一番大切にしているのは、言葉を持たない動物たちの「小さな変化」に気づくことです。そのしぐさ、呼吸、目の表情──そこには必ず“心の声”があります。動物の体を整えることは、同時に心を整えること。どんなときも無理をさせず、安心できる時間をつくることを心がけています。そして、飼い主様にもその想いを共有し、共に考え、支え合うこと。私たちの仕事は、治すことだけではなく、寄り添いながら「健やかに生きる力」を育むことだと考えています。

our hearts

小さな変化に

  私が一番大切にしているのは、言葉を持たない動物たちの「小さな変化」に気づくことです。そのしぐさ、呼吸、目の表情──そこには必ず“心の声”があります。動物の体を整えることは、同時に心を整えること。どんなときも無理をさせず、安心できる時間をつくることを心がけています。そして、飼い主様にもその想いを共有し、共に考え、支え合うこと。私たちの仕事は、治すことだけではなく、寄り添いながら「健やかに生きる力」を育むことだと考えています。

千夏

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