backstory
あの日、私は
“経営者としての自分”に
打ちのめされました。
ずっと夢見てきた「自分のお店」。
看板が上がった時、胸の奥がぐっと熱くなり、
“これから幸せな時間が始まる” と信じていました。
けれど現実は、想像していたものとはまるで違いました。
オープン当初の私は、
スタッフに対し「責任感」「向き合う姿勢」「お客様の気持ちへの想像力」を
強く求めていました。
それは本気でお店をよくしたかったから。
飼い主さんとわんちゃんの幸せを、誰よりも願っていたから。
しかしその熱量は、
スタッフにとっては 重すぎる期待 へと変わっていました。
今振り返ると、
“理想を伝えること” に必死になるあまり、
相手の気持ちの温度や、負担に感じるラインに
耳を傾ける余裕がなかった のだと思います。
私は「こうあるべき」という正しさを信じて進んでいました。
スタッフはそれぞれの「考え」があり、店を良くしようとする想いは同じだったのです。
決して気持ちがなかったわけでも、やる気がなかったわけでもありません。
それぞれの考え方には背景がある。
その“当たり前の違い”に、当時の私は気づけていませんでした。
少しずつコミュニケーションがぎこちなくなり、
小さな行き違いが、いつしか大きな溝に変わり、
店の空気は張り詰めたように固くなっていきました。
関係を良くしたい気持ちだけで食事の場を設けても、
距離を縮められず、逆に気まずさが残る日もありました。
それは、「相手の想い」を理解しないまま動いていた私の未熟さでした。
店の鍵を閉めて帰る夜、
感情を大きく表に出すことはない私ですが、
胸の奥に沈む重さだけは、しばらく消えませんでした。
「どこで間違ったのだろう」
「どうすればもっと相手の立場を見られたのだろう」
夢だったはずのお店で、
私は何度も立ち止まることになりました。
そしてその度に、
“相手の想いに耳を傾ける” という、
自分に欠けていた視点を思い知らされました。
経営者としての理想だけでは、
人は動かない。
そして、スタッフにも働く上で大切にしているものがある。
その“違い”を理解できていなかったことが、
すべての始まりでした。
backstory
あの日、私は
“経営者としての自分”に
打ちのめされました。
ずっと夢見てきた「自分のお店」。
看板が上がった時、胸の奥がぐっと熱くなり、
“これから幸せな時間が始まる” と信じていました。
けれど現実は、想像していたものとはまるで違いました。
オープン当初の私は、
スタッフに対し「責任感」「向き合う姿勢」「お客様の気持ちへの想像力」を
強く求めていました。
それは本気でお店をよくしたかったから。
飼い主さんとわんちゃんの幸せを、誰よりも願っていたから。
しかしその熱量は、
スタッフにとっては 重すぎる期待 へと変わっていました。
今振り返ると、
“理想を伝えること” に必死になるあまり、
相手の気持ちの温度や、負担に感じるラインに
耳を傾ける余裕がなかった のだと思います。
私は「こうあるべき」という正しさを信じて進んでいました。
スタッフはそれぞれの「考え」があり、店を良くしようとする想いは同じだったのです。
決して気持ちがなかったわけでも、やる気がなかったわけでもありません。
それぞれの考え方には背景がある。
その“当たり前の違い”に、当時の私は気づけていませんでした。
少しずつコミュニケーションがぎこちなくなり、
小さな行き違いが、いつしか大きな溝に変わり、
店の空気は張り詰めたように固くなっていきました。
関係を良くしたい気持ちだけで食事の場を設けても、
距離を縮められず、逆に気まずさが残る日もありました。
それは、「相手の想い」を理解しないまま動いていた私の未熟さでした。
店の鍵を閉めて帰る夜、
感情を大きく表に出すことはない私ですが、
胸の奥に沈む重さだけは、しばらく消えませんでした。
「どこで間違ったのだろう」
「どうすればもっと相手の立場を見られたのだろう」
夢だったはずのお店で、
私は何度も立ち止まることになりました。
そしてその度に、
“相手の想いに耳を傾ける” という、
自分に欠けていた視点を思い知らされました。
経営者としての理想だけでは、
人は動かない。
そして、スタッフにも働く上で大切にしているものがある。
その“違い”を理解できていなかったことが、
すべての始まりでした。


2匹の愛犬の死がくれた
“根本の気づき”
実はこのお店は、 悲しみを糧に生まれた場所でもあります。 私は人生で最もつらい経験として、 2匹の愛犬をほぼ同じ時期に亡くしました。 1匹は保護犬で年齢不詳、 もう1匹は本来ならまだ一緒にいられたはずの年齢でした。 それでも2匹とも癌で旅立ってしまいました。 あの時、私は理解していませんでした。 「食と健康の根本」を。 「酵素の大切さ」を。 「犬の身体に本当に合うごはんとは何か」を。 アレルギー対応フードをあげていれば安心だと思い込んでいた私。 でも、それは“その子にとっての最適”ではなかった。 もっと深く知っていれば、 違う未来があったのかもしれない。 もしあの頃、犬の目線で考えられていたら——。 そう思うたびに胸がぎゅっと締めつけられ、 今でも当時の自分に問いかけてしまいます。
2匹の愛犬の死がくれた
“根本の気づき”
実はこのお店は、 悲しみを糧に生まれた場所でもあります。 私は人生で最もつらい経験として、 2匹の愛犬をほぼ同じ時期に亡くしました。 1匹は保護犬で年齢不詳、 もう1匹は本来ならまだ一緒にいられたはずの年齢でした。 それでも2匹とも癌で旅立ってしまいました。 あの時、私は理解していませんでした。 「食と健康の根本」を。 「酵素の大切さ」を。 「犬の身体に本当に合うごはんとは何か」を。 アレルギー対応フードをあげていれば安心だと思い込んでいた私。 でも、それは“その子にとっての最適”ではなかった。 もっと深く知っていれば、 違う未来があったのかもしれない。 もしあの頃、犬の目線で考えられていたら——。 そう思うたびに胸がぎゅっと締めつけられ、 今でも当時の自分に問いかけてしまいます。
“後悔を減らしたい” と
願う私がつまずいたのは、
犬ではなく「人」だった
愛犬たちが遺してくれた想いを胸に、
私は“誰かの後悔を減らしたい”と強く願ってお店を始めました。
しかし実際に私が苦戦したのは、犬のケアではなく 人との向き合い方 でした。
私は、みんなで同じ方向を見て、
同じ理想を目指して進みたいと思っていました。
その想い自体は間違いではなかったけれど、
“伝え方”や“歩幅の合わせ方”が足りていなかったのだと思います。
スタッフにも、それぞれの考え方や大切にしているものがあります。
それを無視していたわけではありませんが、
当時の私は「同じ理想を目指すための共通の基準」を
しっかり示しきれていなかった。
ここに一番の課題がありました。
スタッフが辞めた時、
「もっと早く気づけたことがあったのでは」と
静かに自分に問いかけました。
そして今、3名のスタッフが来てくれています。
みんな真面目で良さがあり、それぞれの役割を果たしてくれています。
ただ、まだ完璧なチームとは言えません。
歯車の噛み合わせが甘い時もあります。
でもそれは、
全員が同じベクトルに向かうための“過程”でもある と今は感じています。
大切なのは、誰かのやり方に合わせることではなく、
“プチボヌールとしての理想と基準” をチーム全体で共有し、
同じ方向に歩いていくこと。
そのうえで、スタッフが抱えている背景やペースを
理解しながら調整していくことです。
私はようやく気づきました。
—— 正しさだけを追いかけると、人は苦しくなる。
—— 想いを押し込めば、相手は離れてしまう。
—— でも、理想に向かうベクトルは、全員で揃えなければ前に進まない。
これらの気づきが胸の奥に静かに刻まれたことを覚えています。
“後悔を減らしたい” と
願う私がつまずいたのは、
犬ではなく「人」だった
愛犬たちが遺してくれた想いを胸に、
私は“誰かの後悔を減らしたい”と強く願ってお店を始めました。
しかし実際に私が苦戦したのは、犬のケアではなく 人との向き合い方 でした。
私は、みんなで同じ方向を見て、
同じ理想を目指して進みたいと思っていました。
その想い自体は間違いではなかったけれど、
“伝え方”や“歩幅の合わせ方”が足りていなかったのだと思います。
スタッフにも、それぞれの考え方や大切にしているものがあります。
それを無視していたわけではありませんが、
当時の私は「同じ理想を目指すための共通の基準」を
しっかり示しきれていなかった。
ここに一番の課題がありました。
スタッフが辞めた時、
「もっと早く気づけたことがあったのでは」と
静かに自分に問いかけました。
そして今、3名のスタッフが来てくれています。
みんな真面目で良さがあり、それぞれの役割を果たしてくれています。
ただ、まだ完璧なチームとは言えません。
歯車の噛み合わせが甘い時もあります。
でもそれは、
全員が同じベクトルに向かうための“過程”でもある と今は感じています。
大切なのは、誰かのやり方に合わせることではなく、
“プチボヌールとしての理想と基準” をチーム全体で共有し、
同じ方向に歩いていくこと。
そのうえで、スタッフが抱えている背景やペースを
理解しながら調整していくことです。
私はようやく気づきました。
—— 正しさだけを追いかけると、人は苦しくなる。
—— 想いを押し込めば、相手は離れてしまう。
—— でも、理想に向かうベクトルは、全員で揃えなければ前に進まない。
これらの気づきが胸の奥に静かに刻まれたことを覚えています。
愛犬が教えてくれたのは
“命のこと”だけじゃなかった
犬の未来を守る場所をつくりたい。
その想いこそが、私がプチボヌールを続ける理由です。
この数年で痛感したのは、
犬のケアも、スタッフとのチームづくりも、
すべては 「犬の未来を守る」という一点に向かっている ということでした。
わんちゃんが安心して暮らしていくためには、
隣にいる飼い主さんが安心していること。
そして、その飼い主さんを支えるスタッフも、
安心して働ける環境が必要です。
結局のところ
犬の未来は、人の安心によって支えられている。
その事実に気づいたことで、
私の中でお店の在り方がはっきりしました。
だから私がつくりたいのは、
“犬の未来を守る場所”であり、
そのために、人の心も整えられる場所でもあるということ。
私自身、感情を大きく表に出す方ではありませんが、
抱え込んできた迷いや、すれ違いの中で得た学びは
すべて、この理念をより強いものへ変えてくれました。
愛犬が遺してくれた想い。
スタッフとの時間で気づかされたこと。
そして、まだ途中にあるこの道のり。
すべては「犬の未来を守る場所」をつくるために繋がっています。
今日も私はここで向き合い続けます。
たとえゆっくりでも、誠実に、確かに。
—— 犬の未来を守るその場所を、仲間と共につくっていくために。
愛犬が教えてくれたのは
“命のこと”だけじゃなかった
犬の未来を守る場所をつくりたい。
その想いこそが、私がプチボヌールを続ける理由です。
この数年で痛感したのは、
犬のケアも、スタッフとのチームづくりも、
すべては 「犬の未来を守る」という一点に向かっている ということでした。
わんちゃんが安心して暮らしていくためには、
隣にいる飼い主さんが安心していること。
そして、その飼い主さんを支えるスタッフも、
安心して働ける環境が必要です。
結局のところ
犬の未来は、人の安心によって支えられている。
その事実に気づいたことで、
私の中でお店の在り方がはっきりしました。
だから私がつくりたいのは、
“犬の未来を守る場所”であり、
そのために、人の心も整えられる場所でもあるということ。
私自身、感情を大きく表に出す方ではありませんが、
抱え込んできた迷いや、すれ違いの中で得た学びは
すべて、この理念をより強いものへ変えてくれました。
愛犬が遺してくれた想い。
スタッフとの時間で気づかされたこと。
そして、まだ途中にあるこの道のり。
すべては「犬の未来を守る場所」をつくるために繋がっています。
今日も私はここで向き合い続けます。
たとえゆっくりでも、誠実に、確かに。
—— 犬の未来を守るその場所を、仲間と共につくっていくために。


our hearts
想い
ここまで歩んできた道には、
痛みも、後悔も、学びも、希望も混ざり合っていました。
愛犬が遺してくれた想い。
人とのすれ違いから学んだ現実。
そして、私自身が気づかないうちに抱えていた弱さや、向き合う勇気。
それらすべてが、今のプチボヌールの根をつくっています。
私は完璧な人間ではありません。
強がる日もあれば、迷う日もあります。
でもそれでも、“前に進みたい” と思えるのは、
この場所に関わる犬たちと飼い主さん、
そしてスタッフ一人ひとりがいるからです。
犬のために。
人のために。
そして、かつての私のように一人で抱え込んでしまう誰かのために。
プチボヌールは、
みんなの心が少し軽くなる場所を目指していきます。
その歩みはゆっくりでも、
ここに込めた想いは確かです。
our hearts
想い
ここまで歩んできた道には、 痛みも、後悔も、学びも、希望も混ざり合っていました。 愛犬が遺してくれた想い。 人とのすれ違いから学んだ現実。 そして、私自身が気づかないうちに抱えていた弱さや、向き合う勇気。 それらすべてが、今のプチボヌールの根をつくっています。 私は完璧な人間ではありません。 強がる日もあれば、迷う日もあります。 でもそれでも、“前に進みたい” と思えるのは、 この場所に関わる犬たちと飼い主さん、 そしてスタッフ一人ひとりがいるからです。 犬のために。 人のために。 そして、かつての私のように一人で抱え込んでしまう誰かのために。 プチボヌールは、 みんなの心が少し軽くなる場所を目指していきます。 その歩みはゆっくりでも、 ここに込めた想いは確かです。


会社概要
店 名
プチボヌール
事業内容
トリミング・ホテル・物販
動物取扱責任者
倉山 香央里(E0501014)
住 所
〒813-0042 福岡県福岡市東区舞松原1丁目9-28 八尋ビル
T E L
070-8379-1788
創業年月日
2021年 8月 21日
会社概要
店 名
プチボヌール
事業内容
トリミング・ホテル・物販
動物取扱責任者
倉山 香央里(E0501014)
住 所
〒813-0042 福岡市東区舞松原1-9-28
T E L
070-8379-1788
創業年月日
2021年 8月 21日
